業者間流通システムの利用促進

セイルボート　9月1日 関西支社始動

ITベンチャーのセイルボート（東京都渋谷区）は1日、大阪市中央区に関西支社を立ち上げた。賃貸住宅の空室情報を不動産会社間で効率的に共有出来るシステムの利用を首都圏以外でも促していく。当面の目標について、中山亮太支社長は「関西の不動産会社約2万社のうち10％程度を取りこむ」と打ち出した。会員約850社のうち関西企業は約15社25店舗にとどまる。

同社は不動産事業者だけが使える複数の物件サイト（レインズなど）に効率的に空室情報を登録したり検索ができるプラットフォーム「キマRoom!」を扱っている。

業者間サイトは売買仲介でよく使われるが、賃貸仲介ではあまり使われていない。西野量社長によると、首都圏1都3県のレインズ利用率は26％。近畿2府1県になると11％に落ち込むという。

「他社に仲介してもらえば管理物件の入居率は改善するはず。将来空室が増えればこのプラットフォームは役に立つ」（中山支社長）

中山支社長は入社3年目。西野社長は「営業成績はトップ。関西開拓就任に誰よりも早く名乗りを上げた。やる気は人一倍高い」と期待を寄せた。